新明工産新井和勝が語る、 路地裏からはじまる開業支援

　隣町、館林市の出身。幼少時代に時々遊びに来ていた足利には、センスが良くにぎやかな場所というイメージを抱いていました。しかし、引っ越してきた足利には以前の輝きはなく空き家だらけ。空き家問題特別措置法の施行で行政による空き家の取り壊しが進み、古い街並みが無くなってしまうことに危機感を持ちました。そのころからプライベートで街中の探索、古い街並みや古民家の活用のボランティアを始めるようになりました。仕事では、中古物件や競売物件など、一般の人から思うと手に負えない「余り物」とみなされるような物件を購入し、改修して販売しました。建築業と不動産業の資格を両方持っているという強みを生かし、他社にはできないことをやりたいと考えたからです。

あしかがフラワーパーク近くの物件「迫間家」も、買い手のない空き家でしたが状態が良かったため、改修しゲストハウスとして運営しています。勉強や合宿、帰省など観光以外の用途でも使っていただいていますし、普通の日本の民家であることで海外のお客さまからの反応も良い物件です。

「アリー」は元々ステーキ店だった路地裏の建物で、道に面していない、いわゆる「既存不適格建築物」です。しかしそれを改修し、将来的に「あの土地建物だったら欲しい」と言ってもらえるような物件に再生するモデルケースとしたいと考えています。他社が価値を見出せない物件に付加価値を持たせて販売することが、新明工産の企業としてのミッションでもあります。

「アリー」の1階は物販・教室・飲食店などのトライアルショップ、2階は賃貸住宅・ゲストハウスにしたいと考えています。 建物は当社で仕上げ、入居する事業者に設備を自由に入れていただきます。トライアルショップは最長2年とし、その後独立される際にはテナントや賃貸を紹介するなどして引き続き関わらせていただけたらと思っています。互いに信頼関係を築けるような方にぜひ入居していただきたいと思います。